「最近P-MAXが気になる」という人はいませんか?いろいろな反響の噂を耳にして「やってみたい!」と思っている人もいるかもしれません。今回は、どんな設定にすればいいのか、どのように広告が配信されるのか、P-MAXの理想的な使い方を解説します!
1.P-MAXはサブ設定で
P-MAXはコンバージョンが取れる、CPAが下がるといった話を聞いている人もいるでしょう。それならと、いま行っている検索キャンペーンをすべてP-MAXに置き換えたくなるかもしれませんが、それは危険です。実はP-MAXは検索型広告を補う役割の広告なのです。まずは検索広告を出し、プラスアルファでP-MAXで補うというイメージで使いましょう。
2「検索広告を補う役割」とは?
検索型広告というのは、ユーザーがどういうことをしたいのか、何がほしいのかが分かっている状態の「顕在化したニーズ」に対して出す広告です。そういう情報を探っているユーザーに対して、ユーザーが検索するであろうキーワードやユーザーの種類を想定して集客をしていきます。一方で、P-MAXというのは想定したユーザーから取りこぼしてしまっているユーザーの受け皿としてコンバージョンを取っていくものです。
3.具体的にはP-MAXってどんなもの?
■P-MAX例1
設定しているキーワードでも想定していなかったキーワードでコンバージョンした
■P-MAX例2
検索した後に表示される検索画面だけでなく、いろいろな媒体の配信面でユーザーが広告と出会う
■P-MAX例
広告を配信する側が想定しえなかったところで、知らない間に取りこぼしていたユーザーを取り込む
たとえば、Googleでは部分一致が推奨されていますが、これも設定側が想定しえなかったクエリでコンバージョンが発生した場合を考えて作られています。最近では、設定側があまり想定していなかったところで発生するコンバージョンに注目されており、その考え方を意識した設定と言えます。P-MAX単体で広告を出そうと考えているなら、少しイメージを変える必要があるでしょう。
4.P-MAXはあくまでも検索ありき
P-MAXは検索広告のキーワードのコンバージョン率/クリック率の数値を指標としています。さらに、この指標をもとに広告が最適化されています。仮に検索型広告を出さずにP-MAXだけで運用すると、元になる情報がなくなってしまうのでやみくもに広告を配信するのと同じことになってしまうのです。そこで、基本的には検索をベースに、それを補う意味でP-MAXを使うのが、とても効果的な使い方になります。
まとめ
今回はP-MAXの考え方や使い方について紹介しました。P-MAX導入には、予算としてアカウント全体で10万円以上、最低でも検索10万円+P-MAX3万円程度からチャレンジするのをおすすめします。予算が少ない中でP-MAXを導入すると、うまく機能せずデータ量も少ないので予算も無駄になってしまいます。まずは焦らずに検索でアカウントを育て、10万円以上予算をかけられるような状態になったら、次のステップとしてP-MAXをテストしてみてください。