リスティング広告を始めれば、すぐに多くの反応があってどんどん売り上げに繋がる、というイメージを持っていませんか?そうなれば1番良いのですが、そうではない場合も多いのです。今回は、広告を初めてから反応が出てくるまでの「タイムラグ」について詳しくご説明します。
1.なぜタイムラグがあるの?
最近では広告を見てすぐに結論を出したり行動を起こすというよりは、さまざまな媒体を使ってサービスや商品を比較検討する人が増えています。そして、比較検討をしているユーザーがある程度市場に集まってくるまでにはそれなりの時間が必要です。
比較検討すること自体にもある程度の時間が必要ですが、さらにアクションを起こすまでにもある程度の時間がかかります。そのため、開始した広告を見てもらっていたとしてもすぐに反応があるとは限らず、ある程度時間がかかる場合もあるのです。
2.ユーザーが市場に集まるまでの時間
たとえば、比較検討しているユーザーが1人いるとします。
それが2人、3人とだんだんと増えて行き、その中からあるときアクションを起こすユーザーが出てきます。広告を始めたばかりの時点では少ないそのユーザーも、広告によって比較検討しているユーザーの数が増えて行きます。比較検討しているユーザーが増えれば、その分アクションを起こすユーザーの割合も増えて行きます。
このような流れで、一般的に2、3ヶ月ぐらい経つとアクションを起こすユーザーが出てきます。広告を開始しても、このアクションを起こすユーザーが出始めてくるまでにタイムラグが出てしまうのです。
3.比較検討からアクションを起こすまでの段階的なステップ
中には「今すぐ行ける治療院を探している」というようなユーザーもいるでしょう。ただ、たいていはユーザーが比較検討する際にも、段階があります。
ステップ1:広告を見てから他と比較する時間
まず、ユーザーはどういうところが良さそうか、自分に合いそうか、などHPを見て検討します。最近では、マイビジネスの口コミやエキテンの口コミなど、他のユーザーのよりリアルな声なども参考にする人が増えています。その他、料金、サービス内容、得意としているものなども検討されるでしょう。このように、最終的に「ここにしてみよう」という治療院を検討するのにも時間が必要です。そのため、HPに流入したとしても、そのまま予約せずにいったん離れるというユーザーもいます。
ステップ2:目的の治療院にいつ予約するのかを検討する時間
ここにしよう、という目的の治療院が決まったとしても、すぐに予約するとは限りません。仕事の都合や家族の用事など、ユーザーによってはすぐに予約の日を決められない、スケジュールを調整しなければならないという場合もあります。たとえば都合の良い日が1週間後、数週間後だとしたら、広告を見た時点から考えるとタイムラグが出てきます。
ステップ3:起こしたアクションに調整・修正が必要な場合
アクションを起こしたユーザーが予約の電話をしたとしても、ユーザーの来院したい日がいっぱいで予約が取れない、ということもあり得ます。提示した別の候補日に対して調整や確認が必要だったり、場合によっては再度検討してから連絡する、というユーザーもいるかもしれません。たとえアクションを起こしたとしても、そこから実際の来院までにタイムラグが出てしまうこともあります。
まとめ
ユーザーが広告を見てから来院するまでには、こんな流れがあります。
「比較検討するユーザーが市場にある程度集まる時間」「比較検討からアクションを起こすまでの時間」、こうやって見てみると、広告を開始してから来院するまでにはある程度の時間が必要なのが分かっていただけるのではないでしょうか。
このタイムラグを理解していれば、広告を開始してからすぐに反応がなかったとしても焦ってしまうこともありません。逆に反応がないからと言って広告を停止してしまうと、この流れが止まってしまい市場に集まり出していたユーザーが減ってしまいます。また集まるまでに時間がかかるということもありますので、注意してください。