以前にご紹介したキーワードのマッチタイプ。ユーザーが検索をする際に、どのような検索語句に対して広告を表示させるのかを決める設定の仕方ですね。広告をできるだけ見込みユーザーに見てもらうためには、なるべく関連したユーザーに見てもらえるのが理想です。今回は、そんなときに有効な「除外キーワード」についてご説明していこうと思います。
1.除外キーワードってなに?
ユーザーが検索をする際に、どのような検索語句に対して広告を表示させるのかを決める設定がキーワードのマッチタイプですが、その際には「表示させたくない検索語句」も出てきます。なるべく関連したユーザーにだけ表示させるように、その表示させたくない検索語句を設定するのが「除外キーワード」です。
部分一致の除外キーワード
デフォルトになっている除外キーワードタイプ。
そのキーワードに含まれるすべての語句が検索された際(語順は問わず)に、広告が表示されません。キーワードに含まれる一部の語句のみの場合は、広告が表示されることもあります。
フレーズ一致の除外キーワード
完全一致のキーワードと同じ語順で検索された場合、広告が表示されません。
検索語句に別の語句が含まれていても、完全一致のすべてのキーワードが同じ語順で使用されている場合も広告は表示されませんが、語句に別の文字が含まれている場合は除外されません
完全一致の除外キーワード
別の語句を含まず、完全に一致するキーワードが同じ語順で検索された場合に、広告は表示されません。ただし、単に別の語句を含むキーワードが検索された場合は、広告が表示されることもあります。
2.具体的には?
除外キーワードの種類は、キーワードのマッチタイプとは少し違います。
検索キャンペーンでは
キーワードマッチタイプと同じような「完全一致」「部分一致」「フレーズ一致」の除外キーワードが使用できます。ただ、キーワードマッチタイプでは一致とみなされるような語句も、細かく対象を追加する必要があります。
・類義語
・単語の単数/複数
・表記のゆれ
・誤字 など
ディスプレイキャンペーンでは
除外キーワードの組み合せは、トピックとして除外されます。
たとえ設定した正確なキーワードやフレーズが表示されていなくても、コンテンツの内容が除外キーワードの組み合せに関連していると広告が表示されません。
3.こんな時はどうなる?
それでは、除外キーワードはどう選べばいいのでしょうか?
まずは、検索語句の一覧から、「無駄な費用が発生していないか」「広告主の意図に反していないか」を見てみましょう。ただ、検索語句の数や種類は膨大で、すべてをチェックするのは容易ではありません。色々な視点はあると思いますが、視点を絞って見てみるといいのではないでしょうか。
1)費用(合計コスト)順にソートをかけ、コンバージョンがないもの、コンバージョンが少なく費用がかかっているものを確認してみる。
2)クリック数順にソートをかけ、表計算ソフトでコンバージョンが0、クリック数が1以上ある検索語句に絞り、広告主の意図に沿っているかどうかを確認してみる。
3)インプレッション数順にソートをかけ、表計算ソフトでクリック数が0の検索語句に絞りこんで確認してみる。
4.まとめ
除外キーワードを設定をすることで、より適切なユーザーに関連した広告を表示することにつながります。除外キーワードの効果は地道かもしれませんが、この積み重ねで確実に無駄な広告費を減らすことにつながります。
明らかにそのサービスに対全般に対して無駄だと思えるキーワードはキャンペーン単位で、設定した広告グループに当てはまるものは広告グループ単位で除外するなど、効果的に除外キーワードを使ってみましょう。短期では大きな無駄が出ていないように見えても、長期的には無駄になっていることもあります。1週間、1ヶ月などの短期と、3ヶ月、半年などの長期との両方の視点でチェックしてみてください!