1.キャンペーンの役割
リスティング広告では、最初に「キャンペーン」を設定します。
キャンペーンとは、宣伝や購買行動を促すなどの目的で、切り口や期間、
テーマやメッセージを設定して行う広告宣伝活用や販促活動のことです。
「1日にどれぐらいの広告費を使うのか」「ターゲット層」
「PCとスマートフォンに出す広告の比率」「地域」「言語」
「時間帯」などのもっとも基本的な部分を決めます。
2.新しいキャンペーンの仕組み
2013年から新しい仕組みが始まっています。
Google AdWordsでは「エンハンストキャンペーン」、Yahoo!プロモーション広告
では「ユニファイドキャンペーン」と呼ばれるものです。
この新しい仕組みによって、広告を出す地域や時間帯を細かく設定
できるようになりました。さらに、複数のデバイス(PC、スマートフォン、タブレットなど)をまたいだ設定も可能です。
それまでは、PCとスマホは別々のキャンペーンを作成していましたが、この仕組みのスタートによってPCとスマホのキャンペーンを統一することになりました。
3.予算・地域・時間で分ける
予算で分ける
1日の広告費の予算は、キャンペーンごとに設定できます。
商品やサービスのジャンルごとに広告予算をきっちり決めたい場合などには、予算を
ベースにキャンペーンをを分けるのが一般的です。
あるいは、シーズンごとの特別なイベントに関連している、メディアに
取り上げられることが多い言葉があるといった、急に広告費が上がりそうな可能性
のあるキーワードを使う場合も、キャンペーンを分けておくと便利です。
すべてのきキーワードを1つのキャンペーンにまとめてしまうと、ある特定の
キーワードだけで広告費が想定以上になってしまった場合、すべての広告が止まって
しまう危険があるからです。
地域で分ける
「東京都にだけ出す広告」「関西地区にだけ出す広告」など、複数の地域に限定した
広告を出して地域ごとに予算を管理したい場合は、それぞれキャンペーンを分けてみましょう。
曜日や時間で分ける
曜日や時間帯によって売上が異なる商品やサービスがある場合は、
時間帯が同じ商品やサービスごとにキャンペーンを分けるのをオススメします。
たとえば、「電話での注文が多い商品・サービス」と「ネットやフォームでの注文が
多い商品やサービス」があるとします。電話注文の多い方は、キャンペーンを別に
分けて電話の受け付け時間にのみ広告を表示するように設定します。
それ以外は24時間広告を表示するキャンペーンに振り分ければ、効率よく
広告費を節約することができますよ。
まとめ
スマートフォンの需要が増え、PCとスマートフォンを分けて予算管理をしたい、
というニーズもあるかもしれませんね。一時期は、PCだけに広告を出すことは
できても、スマートフォンだけに広告を出す、ということはできませんでした。最近はデバイスごとに入札単価に強弱をつけることができるようになったので設定が可能です。
また、最近はwebサイトもレスポンシブデザインが多いので、デバイス毎に分けて予算を設定することもほとんどなくなりました。同じ検索ワードでも「デバイス」によって予算が頭打するより、PCもスマホも共通の予算で運用できた方が広告の表示回数を落とさずにすみます。
キャンペーンの作り方一つでも、今と昔で随分変わったなぁと思います。