2024.05.09
管理画面に「カスタマーマッチは使えません」というアラートが表示されることはありませんか？どんな意味なのか、気になっていたり、なにやらマイナスなことが起こっているのでは？と心配になっている人もいるかもしれません。そもそもこのカスタマーマッチとはどんな機能なのでしょうか。今回はこの「カスタマーマッチ」について解説します。
１．「カスタマーマッチ」とは
お客様のメールアドレスや電話番号のリストなどのデータをもとに、ユーザー分析を行ってそのユーザーに対しての広告配信を行う機能です。
Googleヘルプには次のように記載されています。
リストに載っているユーザー、およびそれに似たユーザーにリーチできるということですね。たとえば今まで来店したお客さまの名前・メールアドレス・電話番号のデータがあったとします。このデータをGoogle広告にアップロードしていきます。このデータとGoogleが持つデータを照らし合わせて傾向を見極めてくれます。つまり、今まで来店したお客さまの傾向をAIが学習することで、よりコンバージョンしやすいユーザー傾向を掴み、配信を強めることができる機能です。
２．Google広告の学習傾向
Google広告の管理画面上では、電話ボタンのタップ・お問い合わせフォームの送信完了・商品の購入といったHPのアクションは把握できます。これまでのこの点に関する学習はすでにされています。ただ、実際に来店するお客さまに関しては知る術がなく、把握できない状況でした。それを埋めるものがこの「カスタマーマッチ機能」です。
AIの学習データについては、GA4との連携など強化傾向が見られます。今回のこのカスタマーマッチもその一環。プラスアルファのデータを取り込むことでコンバージョンの精度を上げていこうという動きが強まっています。
３．便利だが治療院にとっては残念な機能
カスタマーマッチ機能は使用したい機能ではありますが、リマーケティングリストと同じくデリケートなカテゴリに関する制限が定められています。
健康関係というのは、Googleではデリケートな情報として認識しています。腰痛・肩こりなど、特定の部位に疾患を持つユーザーのデータはカスタマーマッチは利用できなという意味合いです。そのため、このアラートが表示されているのです。
まとめ
今回は、カスタマーマッチの機能について見てきましたが、通常の広告配信には大きな影響はありません。その点は安心してください。ただ、リマーケティングと同様に「一部の機能が利用できない」という意味でのアラートです。カスタマーマッチを使っていなければ、特に心配する必要はありません。
