キーワードについて、完全一致やフレーズ一致はクリック単価が高くなりやすいため、「そろそろインテントマッチを使ってみようかな」と考えている方も多いのではないでしょうか。
弊社でも基本は完全一致・フレーズ一致を使用していますが、インテントマッチがどれくらい進化しているのかを確認するため、実際の挙動を見ていきながら解説します。
1.インテントマッチの実際の動き

インテントマッチで「腰痛」というビッグワードを設定し、どのような検索語句で広告が表示されるのかを確認します。

まず目立つのが、「エリア名+接骨院」「エリア名+業態」といった検索ワードです。「腰痛」と検索したユーザーに対して、「整体院や接骨院を探しているのではないか」という意図を汲み取り、広告が表示されています。
例えば「京都+接骨院」で検索された場合でも、腰痛の広告が表示され、腰痛のページに遷移する流れになります。
ただし、肩こりなど腰痛以外の症状で探している場合はミスマッチになります。そのため、「接骨院」「整体」などの業態にまつわるキーワードは除外設定が必要です。
2.除外キーワードと運用の考え方

次に多く見られるのが、他院名での検索です。「〇〇接骨院」「〇〇整体院」といった他社名の検索も拾ってしまいます。
これは、「腰痛=治療院を探している」という意図をもとに、他院を探しているユーザーにも広告が表示されている状態です。
この他院名検索については、考え方が分かれます。
- 他社指名検索は離脱しやすい → 除外したい
- 比較検討ユーザーを取りたい → あえて表示させたい
前者はコストが限られている場合、後者は予算に余裕がある場合の戦略と言えます。
3.他キーワードの広告が混ざる仕組み

インテントマッチでは、「狭窄症」「すべり症」などの、腰痛以外の症状ワードも拾われます。ランディングページとのミスマッチは懸念されますが、キーワードで別に広告を出している場合は優先されるようです。今回のケースでは「狭窄症」「すべり症」の広告を出していないアカウントのため、「腰痛」のワードでまとめて拾われている状態です。
なお、「ヘルニア」「坐骨神経痛」は同じキャンペーンで配信していましたが、腰痛の検索語句には含まれていませんでした。このあたりは、ある程度意図を考慮して配信されていると考えられます。
4.ニーズが異なる検索ワードへの対処

「骨盤矯正」というキーワードも拾われていましたが、腰痛とはニーズが異なります。骨盤矯正は産後の女性ニーズが多く、腰痛とはターゲットがズレるケースが多いです。骨盤の歪みが腰痛の原因になるケースもありますが、基本的には別のニーズとして扱い、除外候補と考えた方がよいでしょう。
まとめ
今回、インテントマッチの検索語句を確認した結果、意図を汲み取る精度は上がっている一方で、ミスマッチも発生しやすい印象でした。特に、症状ごとにランディングページを分けている場合は、インテントマッチは扱いにくい場面があります。
一方で、「どんな検索語句があるかを調査したい」という目的で、期間限定で使用するのは有効です。良さそうな検索語句だけを拾って登録し、インテントマッチは停止するという使い方が適しています。
また、他キャンペーンのキーワードは優先される仕組みがありますが、精度は100%ではありません。実際に、別キャンペーンで配信している「整体」が、「腰痛」のインテントマッチに含まれるケースもありました。
除外で囲いを作ってインテントマッチを出す運用より、フレーズ一致の方が無駄クリックは少ない可能性があります。ただし、囲いを作ったインテントマッチとフレーズ一致で、どちらがクリック単価を抑えられるかは検証が必要です。
インテントマッチは便利ですが万能ではありません。目的に応じて使い分けながら、最適な運用を見つけていきましょう。


2026.04.23

