Google広告 基礎知識その２「費用ってどう発生している？」

Google広告をこれから始めようと思っている方、始めたばかりの方に向けた基礎知識第２弾。今回は、Google広告はどのように費用が発生しているのか、その仕組みについてお伝えします。

１．検索型広告って？

Google広告で１番基本的なものが「検索型広告（リスティング広告）」です。検索したキーワードに連動して広告が表示される、という広告です。

特徴：クリックされることで広告費が発生する

ご存じの方もいるかもしれませんが、広告というのは表示されるだけでは費用は発生しません。クリックされて初めて費用が発生します。

２．クリック単価はどうやって決まるの？

広告はクリックされて初めて費用が発生するということをお伝えしましたが、それではそのクリックされた時の金額はどうやって決まるのでしょうか？これは、最初から○○円と金額が決まっているわけでも、あらかじめ金額を自分で設定するわけでもなく、他社とのオークションで競って決まります。

すでに始めていたり、多少知識がある方は「あれ？」と思ったかもしれません。広告を運用する際には「上限クリック単価」の設定をします。ただ、これはクリック単価を設定しているのではなく、クリック単価の「上限」を決める設定です。たとえば100円に設定したとしても、90円、80円になることがあり得ます。この上限クリック単価というのは、「1クリックにこの金額まで出せますよ、という金額を設定している」のです。そのため、この上限クリック単価で設定した金額が、必ずクリック単価の金額として費用が発生するわけではありません。

３．クリック単価と表示順位の関係って？

たとえば、上限クリック単価を100円に設定して、実際に１クリックが80円だったとしましょう。この場合は、おそらく他社はそれよりも低い単価で入札していると考えられるので、自分の広告が上位に表示される可能性は高くなります。

逆に、上限クリック単価を100円に設定していて、クリック単価が毎回100円だったとすると、他社の広告が自分よりも高いクリック単価を設定している可能性があります。そのため、広告の表示される順位は下の方、下位になる可能性が高くなります。

ここで注意したいのは、実際にはクリック単価が高ければ高いほど上の方、上位に表示されることが確約されているわけではない、ということです。クリック単価が高くても、広告の質（広告ランク）が高くなければ上位には表示されないからです。ただ、「基本的にはクリック単価が高ければ広告は上位に表示される」と覚えておいてください。

４．上位に表示されさえすればいいの？

それなら、高いクリック単価で常に上位に広告が表示されれば、どんどん集客ができるのでしょうか？残念ながら、それほど簡単ではありません。

上位に表示されることは、広告の効果が上がる可能性が高まって良いことではあるのですが、クリック単価が高いということは費用がかかっているということでもあります。さらに、上位に表示されたから単純に良いお客さまが集まるというものでもないのがポイントなのです。

対策：

１）競合性の低いキーワードで勝負する
安いクリック単価で見込み客を多く集めることが可能に

２）競合性は低いが、意欲の高いお客さまが集まるキーワードを意識する
競合が少ない上に、魅力的なキーワードを選ぶことで集客につながる可能性が高まる

こんなことを意識すると、費用対効果のアップに繋がります。
ただ、競合を気にせず、自分のペースでクリック単価を設定するというのも１つの方法です。「表示位置にこだわらず、下位でもいいから集客につなげていく」という意識でこつこつやることで、集客の可能性を狙うことは充分できます。実際に、下位表示の広告から成約につながるケースもあるのです。

まとめ

検索型広告（リスティング広告）はクリックされて初めて費用が発生するので、表示されているだけでは費用はかかりません。また、１クリックの金額（クリック単価）は、他とのオークションで決まります。

最近では手動ではなく、AIがオークションごとに最適なクリック単価を自動で入札してくれる仕組みがあります。Googleに聞いたところ、手動の設定とAIを使った設定で同じエリアで競った場合、AIの方が断然有利なのだそうです。より効果を考えるなら、AIによる自動入札の設定をしてみるのも良いかもしれませんね。