Google広告の成果を正しく把握するうえで、電話によるお問い合わせの計測は欠かせません。この記事では、電話ボタンのタップで発火する「ボタンタップCV」と、実際の通話を検知して発火する「通話CV」の2種類について、Google広告とGoogleタグマネージャーを使った設定手順を解説します。
※実際の操作画面は、以下の動画でご確認いただけます。
1.電話CVには2つの種類がある
Google広告で計測できる電話のCVは、大きく分けて次の2種類です。
- ボタンタップCV:ウェブサイト上の電話番号リンクがタップ(クリック)された時点で発火する
- 通話CV:電話ボタンのタップ後、実際に一定時間以上の通話が行われた時点で発火する
どちらもGoogle広告側でCVアクションを作成し、Googleタグマネージャー側でタグとトリガーを設定するという流れは共通です。以下、それぞれの手順を順番に見ていきます。
2.ボタンタップCVの設定方法(Google広告側)
まずはボタンタップCVから設定していきます。Google広告の管理画面での手順は次の通りです。
- 管理画面を開き、画面左側メニューの「目標」からコンバージョンの「概要」をクリックする
- 画面右下の「コンバージョンアクションを作成」の青いボタンをクリックする
- 「ウェブサイトで発生したコンバージョン」と「通話に由来するコンバージョン」の両方にチェックが入った状態のまま、「保存して次へ」をクリックする
- コンバージョンのグループ化では「見込み顧客からの電話」を選択する
- 「コンバージョンの作成と測定」の画面で「コンバージョンを作成」をクリックする
- 「データソースを選択する」は、下の「ウェブサイト訪問からの通話数」を選択する
続いてイベントの定義です。ボタンタップCVでは、下の「ユーザーがウェブサイト上の電話番号をクリックして電話をかけたとき」を選択し、「このイベントを使用」の青いボタンをクリックします。
イベントを設定したら、右側の「設定を編集」をクリックして詳細を確認します。ここでのポイントは値の設定です。値は1円ではなく10,000円に設定しましょう。あわせて、「クリックスルーコンバージョンの計測期間」や「ビュースルーコンバージョンの計測期間」もここで入力できます。設定できたら「保存して次へ」をクリックすると、「イベントスニペットを使用してコンバージョンを個別に測定する」画面が開きます。ここから先はGoogleタグマネージャーで設定していきます。
3.ボタンタップCVの設定方法(タグマネージャー側)
Googleタグマネージャーの管理画面を開いたら、次の手順でタグを作成します。
- 「タグ」を選択して右上の「新規」をクリックする
- 右上の鉛筆マークから、Google広告の中の「Google広告のコンバージョントラッキング」をクリックする
- Google広告側の画面からコンバージョンIDをコピーし、タグマネージャー側に貼り付ける
- 同様にコンバージョンラベルもコピーして貼り付ける
- その他の設定はデフォルトのままにする
続いてトリガーの設定です。
- 右上の鉛筆マークをクリックし、「リンクのみ」を選択する
- 「一部のリンククリック」で、まず{{Page URL}}にホームページのドメインを入力する(入力ドメイン内でクリックされた場合に限定できる)
- プラスマークで条件を追加し、{{Click URL}}を選択する(表示がない場合は「組み込み変数の選択」からClick URLを選ぶと入力できるようになる)
- Click URLの条件には「tel:」を入力する
- 「保存」を選択
タグの左上には名前を入れておくと、後から見たときに分かりやすくなります。今回は「TELタップコンバージョン」という名前を付けました。これでタグとトリガーの設定は完了です。
4.プレビューでタグの発火を確認する
設定したタグが実際に機能するか、公開前にプレビューで確認しておきましょう。
- プレビューを開き、ホームページのURLが入っていることを確認して「リンク」ボタンをクリックする
- ホームページが開いた時点では、TELタップコンバージョンのタグは下の未発火の欄に表示されている
- ページ上の電話番号を実際にタップ(クリック)する
- TELタップコンバージョンが発火したことを確認する
発火が確認できたら、タグを公開してください。Google広告の管理画面側は「完了」ボタンを押して完了です。これで、電話番号が入ったリンクのタップ・クリックをCVとして発火させる設定ができました。
5.通話CVの設定方法(Google広告側)
続いて、実際の通話によって発火する通話CVの設定です。途中まではボタンタップCVと同じ流れになります。
- Google広告の管理画面で「目標」から、コンバージョンの「概要」を開く
- 右下の「コンバージョンアクションを作成」の青いボタンをクリックする
- 「ウェブサイトで発生したコンバージョン」と「通話に由来するコンバージョン」の両方にチェックが入った状態のまま「保存して次へ」をクリックする
- 「見込み顧客からの電話」を選択する
- 「コンバージョンの作成と測定」で再度「コンバージョンを作成」をクリックし、「ウェブサイト訪問からの通話数」を選択する
イベントの定義では、先ほどとは逆に、上の「ウェブサイトに表示されている電話番号にユーザーが電話した時」を選択します。そして次の項目を入力します。
- 国:日本
- 電話番号(上段):ハイフン入りで入力
- 電話番号(下段):ハイフンなしで入力
入力したら「このイベントを使用」の青いボタンをクリックします。
次に右側の「設定を編集」をクリックすると、コンバージョン名は「通話」となっています。ここでの設定ポイントは次の通りです。
- 値:こちらも10,000円に設定する
- カウント方法:初回のみ
- 電話番号:先ほど入力した番号が設定されていることを確認する
- 通話時間:デフォルトの60秒から15秒に変更する
設定できたら「保存して次へ」をクリックします。すると、イベントスニペットというコードを設定する画面になります。「イベントスニペットを確認」を開くとコードが表示されるので、ここから電話番号・CVID・CVラベルをそれぞれコピーして、タグマネージャーに設定していきます。
6.通話CVの設定方法(タグマネージャー側)
Googleタグマネージャー側の設定手順は次の通りです。
- 「新規」のボタンを押し、画面右上の鉛筆マークをクリックする
- Google広告の中の一番下にある「ウェブサイト経由の通話コンバージョン」をクリックする
- 「表示する電話番号」に、サイトに掲載している電話番号(0120のフリーダイヤルなど)を入力する
- CVIDに、先ほどイベントスニペットからコピーした部分を貼り付ける(サイトにGoogleタグがきちんと入っていれば「このコンテナでGoogleタグが見つかりました」と表示される)
- コンバージョンラベルには、スニペットのスラッシュから右側の部分を貼り付ける(末尾にアンダーバーが入っている場合があるため、アンダーバーまでしっかりコピーする)
トリガーは、電話番号が入っているすべてのページに表示させたいので「Initialization – All Pages」を設定して保存します。このときタグの名前も入力しておきましょう。今回は「通話コンバージョン」という名前にしました。
これで、電話ボタンをタップして15秒間通話するとCVとしてタグが発火する設定が完了です。Google広告の管理画面側は「完了」ボタンを押して完了させておきましょう。
まとめ
今回は、Google広告における2つの電話CVの設定方法を解説しました。
- ボタンタップCV:電話ボタンのタップで発火する
- 通話CV:電話の通話を検知して発火する
通話CVは「何秒以上通話したら発火する」という秒数を設定できます。短すぎる・長すぎると感じる場合は、実際に運用しながら調整してみてください。15秒もあれば、電話が本当につながったのか、誤ってボタンをタップしただけではないのかといった判定には十分と考えられます。電話のアクションを広告の成果として正しく計測し、運用改善に役立てていきましょう。


2026.07.09

